最近の児童文学は意識が高いらしい。

『動物と話せる少女リリアーネ』は環境問題や人種差別、LGBTなど社会派な内容にも関わらず、子どもたちが熱中しているのだとか。

第12巻ではアフリカのナミビアを舞台にする。そして観光資源となっている欧米人のトロフィーハンティング(野生動物を狩猟してその皮を剥ぎ取ったり剥製にしたりするスポーツ)を拒否すれば現地の人の生活は立ちゆかなくなるが、それでも動物を守るか?それとも……とリリアーネを通じて、読者に問いかける。

トロフィーハンターは「みなさんが今夜めしあがったステーキだって、動物がぎせいになっているじゃないですか」「あなたは自然を守るためになにをなさったんです?」と突きつけてもくる。

ドラえもんやアンパンマンくらい、定着した子供向けのコンテンツが、毎回この手の作りだとしたら、それからの子供たちの意識は変わるだろうか。