世界規模の環境問題である地球温暖化の原因と言えば、温室効果ガスです。これ以上、地球温暖化が深刻化しないためにも、温室効果ガスの発生を防ぐ必要がある、ということは誰もが聞いたことがあるはずです。

 

しかし、温室効果ガスはなぜ増えてしまうのでしょうか。温室効果ガスが増える原因や、その種類をご紹介いたします。 

温室効果ガスには種類がある

温室効果ガスにはいくつもの種類があり、発生源も異なります。まず種類としては、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンなどが代表的と言えるでしょう。

 

二酸化炭素の主な発生源と言えば、化石燃料の燃焼によって発生します。メタンならばゴミの埋め立て地、一酸化炭素は自動車の排ガス、フロンはスプレーや冷蔵庫の冷媒などが発生源として挙げられます。

 

この他にも温室効果ガスは存在し、赤外線を吸収することで温室効果をもたらしています。そして、世界の各地で発生していることから、大気を温める原因となり、地球温暖化を促進しているのです。

 

温暖化が深刻化すれば、地球は私たちにとって活動しにくい環境へと変化してしまいます。そうならないためにも、私たちは温室効果ガスが増えることを回避しなければなりません。 

温室効果ガスの種類で温暖化への影響が違う

温暖化を悪化させる温室効果ガスですが、同じ重さでも種類によって、その影響力は異なります。二酸化炭素と比較して、影響力の違いを数値化したものを地球温暖化係数(GWP)と呼びます。メタンであれば二酸化炭素の28倍も温暖化に影響を与え、フロン類は1万倍以上の影響を与えると言われているのです。

 

このような数値を見ると二酸化炭素は影響力が小さいように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。なぜなら、温暖化に影響を与える温室効果ガスの内訳は、二酸化炭素が約75%、メタンが約16%、一酸化二窒素が6%、フロン類が2%となっているからです。それだけ私たち人間は、二酸化炭素を排出しているのです。

 

だとしたら、二酸化炭素はどうして増え続けてしまうのでしょうか。 

温室効果ガスが増える原因とは

温室効果ガスの代表とも言える、二酸化炭素が増え続けるのは、やはり人間の活動によるものがほとんどです。

 

私たちが生活するために必要なエネルギーは化石燃料の燃焼によって捻出されます。一番身近なものは電気で、これを生み出すためにも多くの二酸化炭素が排出されているのです。つまり、エアコンやテレビ、冷蔵庫のような、今の私たちの生活にとって必要不可欠であるものが利用されることは、二酸化炭素の排出に直結します。

 

また、地球には森林によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する機能がありますが、これは失われつつあります。なぜなら、人間が農地拡大や資源利用のため、次々に森林を伐採してしまうからです。

 

この調子が続くのであれば、温室効果ガスは増え続ける一方となり、地球は人間が生活するには困難な環境の惑星となってしまう恐れもあるでしょう。 

温室効果ガスを増やさないためには

温室効果ガスを増やさないために、私たちは何ができるのでしょうか。

 

エアコンをつけたままにしない、コンセントはマメに抜いておく、などの小さな対策は考えられますが、効果としてはあまり期待できないかもしれません。それよりも、多くの人が環境問題に関心を持つことで、新たな技術の誕生を応援することが重要だとも考えられますので、この話題をきっかけに周囲の方と環境問題について話をしてみてはいかがでしょう。

 

新たな技術やアイディアが生まれるよう、ぜひ環境問題へ関心を向けてみてください。