いつからかスーパーやコンビニで無料配布されていたレジ袋が有料化され、多くの人がエコバッグを持ち歩くようになりました。レジ袋はいつから有料化されたのでしょうか。
また、レジ袋の有料化はどのような効果が見込まれていたのかも気になるところです。レジ袋有料化のメリットや理由もご紹介します。
いつからレジ袋は有料に?2020年7月から
レジ袋の有料化は、環境省によってスーパーやコンビニなどの小売業者を対象に義務化が発表されました。この試みは、レジ袋の有料化が義務化される前、2007年から施行されています。これは2006年に「容器包装リサイクル法」が改正され、容器包装を使用する事業者にレジ袋の排出抑制が促されたことがきっかけです。
その後、環境省は「2020年度以降の義務化を目指す」と発表。そして、ついに2020年の7月からレジ袋の有料化が開始され、多くの人がエコバッグを持ち歩くようになりました。有料化されたレジ袋の料金は1~3円、場所や大きさによっては5円ほどになります。
しかし、レジ袋有料化のメリットや理由は、意外と知られていないのではないでしょうか。
レジ袋を有料化するメリットとは?
レジ袋が有料化されることで、どのような影響があるのでしょうか。真っ先に思い当たるのは、レジ袋がゴミとして排出される機会が減ることです。しかし、これだけでなく、レジ袋を有料化することで、いくつかのメリットが存在します。
まずはレジ袋を焼却する際の、二酸化炭素排出を削減できることです。レジ袋はプラスチックです。プラスチックは焼却処分が多く、二酸化炭素が排出されてしまうため、これを削減する必要性が求められます。
また、プラスチックは石油から作られることから、レジ袋の消費を抑えれば、石油の消費も抑えられると言えます。さらに、一般消費者のエコの意識を向上させ、環境汚染の抑制も期待されています。
レジ袋の有料化によるデメリットもある
レジ袋の有料化による影響は、メリットばかりではありません。有料化によるデメリットもいくつか挙げられます。
まずは消費者に負担を与えてしまうことです。買い物をするには、商品をつめる袋が必要で、エコバッグを購入するか、都度有料のレジ袋を購入する必要があり、少なからず消費者は金銭的な負担を負うことになります。
他にも、販売員の作業効率を低下し、スーパーやコンビニが混み合ってしまうことも考えられます。レジ袋の有無の確認、料金の説明など販売員は負担を強いられるでしょう。
さらに、万引きの増加も考えられ、その対策を講じる必要もあります。そして、環境保全にどれほどの効果があるのか懸念される部分もあり、その影響力が問われています。
レジ袋が有料化した理由は環境配慮も
2010年代は今までよりも環境問題に対する意識が強くなり、レジ袋だけでなく、ストローやマドラーが制限されました。2018年、主要国首脳会議(G7)で、海洋プラスチック憲章が採択され、この意識はさらに加速します。
ここまで、プラスチックが削減された大きな理由は、環境への配慮です。戦後を境にプラスチックは大量に生産され、今でも作り続けられています。そのプラスチックは大量に海に流れ込み、2050年には海に存在するプラスチック量は魚の数を超えると言われるほどです。
そして、そのプラスチックは動物の命を奪っています。レジ袋を餌と認識して誤飲してしまう、プラスチック製の漁具に絡まって命を落とす、ストローが突き刺さってしまうなど。さらに、海洋生物が食べてしまうことで食物連鎖にプラスチックが入り込み、人間にも影響をもたらすと考えられるのです。
そのため、私たちはプラスチックによる環境汚染を少しでも抑えるために、レジ袋を使用しない、という選択を心がける必要があります。レジ袋の他にも、プラスチックの使用を減らす方法があれば、ぜひ「えことぴ」で共有してみてください。
コメントはまだありません
{{ comment.full_name }}
{{ comment.updated_at }}に編集
ログインしてコメントしてみましょう!