まるで天国のような景色と言われる場所が、この地球にあることをご存じでしょうか。それはウユニ塩湖と言われる場所で、観光地として知られています。

 

しかし、ウユニ塩湖はゴミ問題によって天国と言われる景色が汚されています。ウユニ塩湖のゴミ問題をご紹介します。

 

まるで天国?ウユニ塩湖とは

天国のような景色と言われる、ウユニ塩湖はどこにあるのでしょうか。ウユニ塩湖は、南アメリカの共和制国家、ボリビアにあります。塩湖であるため辺りは塩ばかりで、まるで雪原にでも立ったかのような景色です。

 

そして、ウユニ塩湖が観光地として人気がある理由は、巨大な鏡のように青空を映す水面の美しさです。その光景は「天空の鏡」と言われ、上も下も青空が広がるかのようで、そこを歩けば空中を散歩しているような気分となるでしょう。

 

ウユニ塩湖の景色は、美しく幻想的な風景であることから、多くの人が一度目にしてしまったら、心を奪われてしまうことは間違いありません。ウユニ塩湖がこれだけ美しい光景を映し出すのには、どのような原理があるのでしょうか。

 

ウユニ塩湖が鏡のように美しい理由

ウユニ塩湖が天国のような光景を作り出す要因は、主に2つあります。まず、ウユニ塩湖は塩の大地に存在していること。もう1つは、世界で一番平らな場所と言われるほど、高低差がない平原であることです。

 

塩によって真っ白で、高低差がない大地に雨が降ると、水が薄く地面に広がり、波を打つことなく鏡のように空を映し出します。しかし、ウユニ塩湖は標高3,700メートルという山の中であるにも関わらず、それだけの塩が存在するのは、なぜなのでしょうか。

 

実はウユニ塩湖が存在するアンデス山脈は、大昔に海底から隆起した山です。そのため、アンデス山脈の中に大量の海水が残され氷河となり、それが溶けたことで巨大な塩湖になります。さらに、周辺には流出するような川もなく、周囲の塩分も雨によって溶けて、ウユニ塩湖が流出していきました。このような経緯で、ウユニ塩湖は「天空の鏡」となったのです。

 

天国のはずが?ウユニ塩湖のゴミ問題

自然の奇跡によって出現した、美しいウユニ塩湖ですが、観光客による自然破壊が懸念されています。美しい景色があるため、多くの観光客が訪れますが、ゴミが捨てられたまま片付けられることなく、問題になっているのです。ウユニにはゴミ処理施設や、リサイクル施設もないため、ゴミは増える一方です。

 

他にも、観光客が使う車のタイヤに付着した泥が、ウユニ塩湖の土壌を変化させていることも問題の1つです。観光客を制限することで、この問題を解決すべき、という声もありますが、それも難しいことです。なぜなら、ウユニの人々にとって観光は生活を支える仕事になるからです。観光客を制限してしまったら、生活が圧迫されるなど別の問題が発生してしまうでしょう。

 

この問題は、日本人観光客のマナーの悪さも指摘されています。日本人はマナーがいいと聞くことはありますが、外国ではそれが通用しないことも考えられます。観光の際は、私たちも注意を払う必要があるでしょう。

 

ウユニ塩湖を守ろう!観光は節度を守って

ウユニ塩湖は地球の歴史と奇跡によって生み出された風景だと言えます。それが人々の手によって汚されてしまったら、永遠に失われてしまう恐れもあるでしょう。

 

私たちの行動は、それだけ自然に影響を与えてしまうものです。ウユニ塩湖に限らず、自然を汚してしまうことがないよう、日々の生活には注意しなければなりません。

 

もし、自然に悪影響を与えないためのアイディアがあれば、ぜひ「えことぴ」で共有してください。