生命に溢れる地球ですが、多くの生物が絶滅の危機に晒されています。どのような生物が絶滅の恐れがあり、その原因はどこにあるのでしょうか。

 

また、生物が絶滅することで、地球環境に大きな影響もあります。生物たちの絶滅と、その影響をご紹介します。

 

100年後に昆虫が絶滅!その影響で人類も危機

この世界には昆虫が100万種類以上、存在していますが、3分の1が絶滅危惧種とされています。そして、その4割以上が20~30年で絶滅する恐れがあり、そのペースはさらに加速すると考えられ、10年で4分の1が、50年で半分、そして100年で絶滅してしまうと言われているのです。

 

昆虫が苦手な人からすれば、朗報のように思えてしまいますが…実はそうではありません。昆虫が絶滅してしまうと、私たち人間にも悪い影響があります。それは、自然界の植物の9割は、昆虫によって受粉が行われていることです。昆虫が絶滅してしまえば、植物が絶滅し、人間も作物を穫れずに食糧危機となってしまいます。

 

昆虫が減少することは、地球生物が絶滅する兆しと言えるのかもしれません。

 

霊長類の6割が絶滅の恐れ!多くは人間が原因

昆虫が絶滅するまで、人類が絶滅しないわけではありません。現在も多くの動物が絶滅の危機に晒されて、人間が分類される霊長類も凄まじいスピードで個体数が減少しています。

 

具体的な種を挙げるとしたら、ゴリラやチンパンジー、オランウータンなどです。これらの霊長類は、4分の3が個体数を減少させ、約6割が絶滅の危機に晒されていると言われているのです。

 

霊長類が減少する原因としては、人間の農地開発による生息地の縮小、狩猟などが挙げられます。また、霊長類も花粉の媒介や、排泄による植物の生物範囲拡大など、生態系の維持に重要な役割を果たしています。

 

私たち人間は、仲間と言える霊長類を追い詰め、さらに多くの生物に悪い影響を与えている恐れがあるのです。

 

150年後は地球に存在する生物が半分に?

1500年代以降に絶滅した動物のデータから、今後150年にどのようなペースで生物が減少するのか導く、という研究が行われました。その結果、10年ごとに地球全体の生物の5%が絶滅する計算となり、150年後には地球上には生物の半分が消滅する、というデータが出ました。

 

150年後となれば、私たちの世代は既にこの世界を去っているでしょう。だからと言って、関係ない、と考えてはいけません。なぜなら、この研究結果より早く人類が滅びてしまうことも考えられるからです。

 

例えば、地球温暖化といった環境問題も凄まじいスピードで悪化しています。そのため、2040年には大規模な食糧危機が訪れるとも言われ、その他にも多くの問題が懸念されています。だとしたら、今から十年のうちに生活が厳しくなっていることもあるでしょう。

 

生物の絶滅を防ぐためには

地球の生物が絶滅してしまうことがないよう、私たちは生活習慣を見直さなければなりません。また、このような問題が起こっていることを把握する必要もあります。

 

なぜなら、問題を知り、発信することで、多くの人の考えが変わる可能性があるからです。もし、興味深い環境問題を知ることがあれば、ぜひ「えことぴ」で共有してみてください。