この世界は水不足に悩まされていますが、その原因の1つが水質汚染です。特に中国の水質汚染は深刻で、川は変色し、歴史のある長江も枯渇してしまうのでは、と懸念されています。
また、中国は水質汚染の他にも多くの環境問題を抱えています。水質汚染を始めとする、中国の環境問題をご紹介します。
中国の水質汚染!川は七色に?
中国は長江(揚子江)、黄河と有名な川がありますが、これらを含む七大河川があります。その七大河川は、水質汚染が深刻で、地下水も飲用水として利用できない状況です。そのため、汚染によって川は変色し、中国では七色の川が流れている、と言われるほどです。それだけ、さまざまな色に変色して汚染されていることから、水質改善も難しいと言われています。
水質汚染が原因と思われる、人々の健康被害も深刻です。出産やガンの発病に影響など、日本に住む私たちには想像できないような状況となっています。
そして、中国が抱える問題はこれだけではなく、さまざまな環境汚染が確認されています。
中国の歴史ある川が枯渇する?
中国の歴史的な川、長江は全長で6,300キロメートルあり、世界で3番目に長い川です。歴史や地理の教科書にも必ず出てくるので、日本に住む私たちも、ほとんどが知っている川でしょう。中国にとって長江は、歴史や文化、産業を支えてきたもので、母なる川と言えます。
しかし、その長江の流れが、海に達する前に枯渇してしまうほど、酷い状態の時期がありました。原因は水の過剰な汲み上げ、地下水の搾取、環境破壊が絡み合っていたと言われています。
中国の河川は、地表水の20%が汚染レベル5と言われ、これは人が触れることも危険な状態です。それでも、水不足や管理体制の問題もあり、人々はそんな不衛生な水を飲まなければなりません。また、汚染された水は農業用水にも使われるため、人々の健康被害にもつながっています。
水質汚染の他にも環境問題に悩まされる中国
中国は水質だけでなく、大気汚染や土壌汚染、廃棄物の問題を抱えています。これらも人々の健康に被害を与え、解決すべき問題として注目されているのです。
なぜ、中国はこれほどまでに多くの環境問題を抱えているのでしょうか。それは、中国がここ数年で経済的な発展があったことが関係しています。産業が活発になることで、大気を汚す排気、大量のゴミが増え続け、それらを規制する制度も整理されていないことから、汚染が広がってしまうのです。
この中国の環境汚染は国内だけでなく、近隣諸国に影響をもたらしています。日本でPM2.5による越境大気汚染が確認されているのも、その例です。このような状況に対し、中国は2018年、プラスチック廃棄物の輸入を停止しました。しかし、プラスチックごみの行き場が失われるなど、新たな問題が起こっています。
中国だけじゃない!環境問題
このような環境問題は、中国だけに起こっているものではありません。世界中の各地で人間によって、環境は汚染され、自然の恵みは失われつつあります。
私たちはこのような問題がさらに広がることを、止める必要があります。そのためには、多くの問題を知り、たくさんの人に認識してもらう必要があるでしょう。もし、環境問題やリサイクルの取り組みなど、耳に入れた情報があれば「えことぴ」で共有してみてください。
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